ガザミを捕りに

愛知県の海のそばで育った僕は
ちいさな頃から
ガザミのかっこよさに憧れていました。


初夏の夜

懐中電灯とタモとバケツを持って
祖父や父に連れられて
近くの堤防にガザミ採りに
毎日のように通っておりました。

小学生の頃には
祖父たちのエリート教育のおかげで
僕はガザミ採り名人になったのです。

形はかっこいいし、
人間のような大きな相手にも
堂々と威嚇するその雄姿、

塩ゆでしたらおいしいし、
味噌汁に入れたら美味しいし、
まるで生きる宝物。

僕の海あそびの
一番の思い出です。


小さな頃にテレビ番組の『わくわく動物ランド』を
観ていたときにマングローブに住んでいる
ノコギリガザミをみて
衝撃が走ったのを今でも鮮明に覚えています。

こんなやばいカニが日本にいるなんて!!!


今考えると、
僕はノコギリガザミに
惹かれて石垣島に来たのかもしれません。


彫刻の題材として
ノコギリガザミを造ってみたいと
ひらめきました。

小学生三年生のころ

急に思い立って

小刀をつかって
カニを彫ろうとして

木は硬いは、
自分の手首を刺して
黄色い液体がでてきて、
『僕はもう死ぬんだ』と思って
母親にも内緒にして

さんざんな思い出がよみがえってきました。

でも今は違います。
チェンソーカービングという
技術を学びました。

今ならできるかもと思いました。


のこぎりがざみ


善は急げ!とばかりに
カニ網とさんまを買って

今回の彫刻のモデルを
捕獲しにむかいました。

魚釣りをしながら
時間をつぶしていると

むこうから
ダースベイダーのような
怪しい黒いやつがゆっくりと
こちらに歩いてくるじゃないですか!!

『デカイの来た!!』

小学生の頃と同じ感覚を思い出しました。
落ち着いて仕掛けをかにの近くに導いてみると

早速えさを食べ始めるガザミ!!

ドキドキします。

焦らず網をからませて慎重に橋の上まで
巻き上げます。

一番緊張するときです。
タモ網もありません!

ここで一度カニをおとしてしまいました。

しまった!!!

でももう一度網を近づけると
なんとまた秋刀魚を食べに近づいてきます。

なんたる図太さ!!天晴れです!!

今度はうまく取り込み成功!!

そのとき捕れたのが上のノコギリガザミです。
甲長16センチの百戦練磨のオスでした。

このサイズはなかなか捕れないんですよ!!

神様ありがとう!!

これで最高の彫刻を彫りたいです!
[ 2012/10/17 20:24 ] チェーンソーカービング | TB(0) | CM(0)